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技術コラム

【動画でわかる!】パイプベンダー機における曲げ加工の種類

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パイプの加工には切断や穴あけ、曲げ、溶接などがあります。その中でも曲げ加工は

非常にニーズが多く、当社にも多くのご相談をいただきます。そのパイプの曲げ加工には

2つの種類があります。ドロー曲げとロール曲げ(バリアブル曲げ)です。

 

今回は、そのドロー曲げとロール曲げについて詳しくご紹介します。

ドロー曲げとは

まずはドロー曲げについてご紹介します。

ドロー曲げとは、パイプをクランプで掴んで引っ張りながら曲げる方法のことです。

パイプ径の6倍以下のRの時によく採用される方法です。(例:φ15のパイプ→R50で曲げるとき)

パイプ外径に合わせた金型とR形状に合わせた金型が必要という特徴があります。

ドロー曲げは、金型に巻き付けて曲げRを生成するので、金型が大きくなってしまいます。

そのため大きなR曲げはできませんが、後述のロール曲げと比較して精度が高いです。

また、ものによってはパイプ径1D以下(パイプ径が曲げRよりも小さい)でも曲げることが可能です。

ロール曲げ(バリアブル曲げ)とは

次にロール曲げについてご紹介します。

ロール曲げとは3本ロールのような方法で回転する機構部にパイプを保持させて、

押しながら曲げる方法のことです。バリアブル曲げとも呼ばれます。パイプ径の6倍以上の

Rの時によく採用される方法です(例:φ15のパイプ→R100で曲げるとき)。

ロール曲げと異なり、R形状に合わせた金型は必要ありません。例えば、

R形状に合わせた金型は、R200でもR300でも同じものを使用できます。

ただし、ロール曲げと同様、パイプ外径に合わせた金型が必要です。

ロール曲げは、パイプの塑性に影響を受けやすく、ドロー曲げほどの精度は出せませんが、

パイプ径の10倍以上のRであれば、Rがどれほど大きくなっても曲げることができます。

また、途中で曲げRを変更できるなど、融通が利きやすいという特徴があります。

 

動画でわかる!ドロー曲げとロール曲げの違い

下記の動画で、実際のドロー曲げとロール曲げ(バリアブル曲げ)をしている風景を

ご紹介しています。是非ご覧ください。

パイプの曲げ加工の加工実績①折り畳み台車 フレーム(ドロー曲げ)

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こちらは、t1.6×25.4の丸パイプにロの字曲げ加工(ドロー曲げ加工)、プレス穴あけ加工を

おこなった事例です。一般的に、この部品の加工を行う場合、下記のように大きく3工程に

分けた加工が主流です。

①プレス加工機を使い穴あけ加工

②曲げ加工でコの字に曲げたパイプを2つ作る

③コの字パイプを溶接しロの字形を作る

しかし、この方法では溶接の仕上げなど工程が増え、コストアップに繋がります。

 

一方、パイプレーザー加工センター.comでは、パイプベンダー機を使用することで、

①1工程で1本のパイプ材をロの字曲げ、プレス穴あけをする

②溶接で繋げる(1箇所)

と、部品点数を2つから1つに抑え、プレス穴あけ工程や溶接箇所を減らすことが可能です。

部品点数の削減・プレス工程・溶接箇所・仕上げ工程削減による加工時間の短縮ができ、

コストダウンを実現できます。

 

>>加工事例の詳細はこちら

パイプの曲げ加工実績②椅子フレーム(背もたれ部品)

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こちらは、スチール材を用いた、椅子フレームの背もたれ部の部品です。

 

今回の事例のように、

①複数回曲げ指定と

②パイプ端面から曲げ位置までの距離が近い指定がある

場合には、通常2本のパイプ材を曲げ加工後、

溶接によりつなぐことで完成させる3つの工程を踏みます。

 

一方で、パイプ専用のベンダー機を保有している当社では、

ロール曲げ・ドロー曲げを組み合わせることで1本のパイプ材から、

この形状の加工が可能となり、溶接を必要としません。

異なるRの指定があっても、ワンチャッキングでの加工が可能となります。

 

特に、今回の製品のように3種類8箇所も曲げがあるような加工品の場合には、

当社のパイプ専用のベンダー機を使用しない場合と比較して、

加工コストを圧倒的に削減することができます。

 

>>事例の詳細はこちら

パイプの曲げ加工のことならパイプレーザー加工センターにお任せ下さい!

今回はパイプベンダー機における曲げ加工の種類についてご紹介しました。

パイプレーザー加工センターでは、最大8個の金型を搭載することができ、

ドロー曲げとロール曲げの両方に対応可能なパイプベンダー機を保有しています。

それにより、様々な曲げRが含まれた製品であったとしても、一度に曲げきることができるので、

非常に効率良く製造することが可能となり、コストダウンとリードタイムの短縮を実現しています。

 

また、豊富なパイプ曲げ加工のアプリケーションにより、従来は「溶接」しなければ

製作できなかった様な形状も、「曲げ加工」のみで製造することも可能です。

この様な従来製作困難であった形状にも対応いたします。

 

パイプ加工にお困りの方は、パイプレーザー加工センター.comまでお問い合わせください!

 

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>>パイプの曲げ加工についてはこちら

 

また当社は、パイプ加工機で世界No.1のシェアを有する、イタリアのBLM社の代理店も務めております。

パイプの加工機にご興味がある方は下記をご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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