パイプ(鋼管)は、筒状に作られた鋼材です。そのパイプの加工を依頼する際には、
求める生産ボリュームによって依頼先を変更することが望ましいといえます。
今回は、パイプのプレス加工と比較しながら、なぜパイプ加工の試作、
小ロット~中ロットにレーザー加工が適しているのかについてご紹介します。
レーザーによるパイプの切断・穴あけ加工から曲げ・溶接まで対応可能なパイプ加工専門サイト
パイプ(鋼管)は、筒状に作られた鋼材です。そのパイプの加工を依頼する際には、
求める生産ボリュームによって依頼先を変更することが望ましいといえます。
今回は、パイプのプレス加工と比較しながら、なぜパイプ加工の試作、
小ロット~中ロットにレーザー加工が適しているのかについてご紹介します。
あくまで目安ですが、パイプレーザー加工センターでは小ロット~大ロットの定義を
以下のように定めています。
小ロット:1本~20本
中ロット:21本~100本
大ロット:101本~
なぜ、パイプ加工の試作、小ロット~中ロットにレーザー加工が適しているのでしょうか。
それは、レーザー加工がもつ「金型が不要である」という特徴にあります。金型が不要なので、
試作や単品、小ロット~中ロット品の納期を大幅に短縮することが可能です。
また、「金型製作」という初期費用がかからないため、コストダウンに貢献できます。
一方、一般的なパイプ加工方法であるプレス加工の場合、金型製作に
時間がかかってしまいます。金型製作には通常、1か月以上かかります。金型が完成すれば、
半自動的に生産できるため大ロットには適していますが、単品や試作品、
小ロット~中ロット品には適しません。
パイプ加工を依頼する際は、求める生産ボリューム・納期によって依頼先を変更することが
望ましいでしょう。「求めるボリュームが単品や試作品、小ロット~中ロット品・短納期」の場合は
レーザー加工を行っている先に依頼するのがよいといえます。
こちらの製品は、輸送用カートのリアフレーム部品の一部で、
アルミパイプを用いて加工を行いました。
当社では、このアルミパイプへの加工を、パイプレーザー加工機を用いて、加工しています。
一般的に、パイプ材への加工は、金型を製作し、プレス加工での量産となる場合が多くなります。
しかし、当社の場合にはレーザー加工機で加工を行っているため、金型のコストが発生しません。
それにより、小ロットでの生産や試作にも向いているため、
開発の細かな要望を反映することが可能です。
こちらのパイプ加工品は、スチール(鉄)を用いた、工業用ホース金具の部品です。
Φ63.5のパイプの大きさに対して、30×100という大きめの長穴加工が
放射状に3か所必要な加工品です。
このような加工は一般的に、金型を用いたプレス加工により行われますが、
歪み・バリが発生し、形がゆがむことがあります。
また、プレスによる加工では、位置精度を保つことが難しく、
品質不良が起きた場合には、金型の取り替え工程も発生するので、
非常に時間がかかってしまいます。
さらに、こちらの加工品は小ロット品であり、リピートは頂いていますが、
一回で行う加工数としては少なく、プレスへの金型脱着時間を考慮すると
コスト面で十分なメリットを提供することは困難です。
そこで、当社では、パイプレーザー機による穴加工をすることで、
上記のプレス機によるデメリットをカバーした加工が可能となりました。
例えば、40個の製作であれば、レーザーで加工を行うと30分での加工が可能となります。
今回は、なぜパイプ加工の試作、小ロット~中ロットにレーザー加工が適しているのかについて
解説しました。パイプレーザー加工センターでは、パイプの試作、単品から対応しています。
当社では2000年代前半からパイプレーザー加工機の運用実績があり、国内でも屈指の
運用実績を誇ります。また当社は世界No.1パイプレーザー加工機BLM社の日本代理店も
兼ねており、レーザー加工にとどまらず、切断・曲げといった複合機の運用も含め
国内での実績が多数ございます。
さらに、社内での一貫対応が可能となっていることから、必要な形状の切断・曲げ加工は
もちろん、パイプ同士の接合における溶接工程を考慮した設計変更提案も行っており、
数多くの加工実績に基づいた品質向上・コストダウン提案を行っています。
パイプ加工にお困りの方は、パイプレーザー加工センター.comまでお問い合わせください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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