パイプ(鋼管)は、筒状に作られた鋼材です。パイプはOAや家具などの身近な業界から、
建設業界や、産業機械、自動車等、多種多様な業界で使用されています。
多種多様な製品で使用される分、パイプには様々な加工方法があります。
今回は、その中でも最も一般的なパイプの切断加工について解説します。
レーザーによるパイプの切断・穴あけ加工から曲げ・溶接まで対応可能なパイプ加工専門サイト
パイプ(鋼管)は、筒状に作られた鋼材です。パイプはOAや家具などの身近な業界から、
建設業界や、産業機械、自動車等、多種多様な業界で使用されています。
多種多様な製品で使用される分、パイプには様々な加工方法があります。
今回は、その中でも最も一般的なパイプの切断加工について解説します。
一般的にパイプを切断する方法は下記の3種類です。
パイプカッターを用いることのメリットは、パイプカッターの費用が安く、安価に導入が
可能であるということです。ただし、ワークサイズに限界があり、精度が荒く、垂直形状にしか
切断できないといったデメリットがあります。
鋸切断の特徴は、切断単価が安く、大ロットに適しているということです。
しかし、切断精度が荒く、直線形状にしか切断できません。
また、細かい調整がいるので小ロット対応には適しません。
プレス加工の特徴は、パイプカッターや鋸切断と違い、
直線以外の形状も対応可能であるとうことです。また、切断単価も安く、大ロットに適しています。
ただし、鋸切断と同様に加工精度が荒く、細かい調整がいるので小ロット対応に適しません。
また、プレスすることにより工作物に歪みが生じてしまいます。
プレス加工では、パイプの切断形状に合った金型を製作し、プレスにより形状加工が行われます。
「金型」とは、製品を製作するための金属製の型のことです。パイプの切断加工には主に
「プレス金型」と呼ばれる種類の金型を使用します。上下で一対の構造になっており、
この型でパイプを挟み込んでプレスすることにより型の形状どおりの製品を成形します。
金型を作ってしまえば同じ形状の加工を簡単に何度も行えるため、
パイプ品の量産品を取り扱う場合にはこの加工方法は有効であると言えますが、
小ロット~中ロット生産を行う場合には金型費が高くつくために結果として
コストアップに繋がります。
そこで、パイプをレーザーで切断する、パイプレーザー加工という方法があります。
パイプレーザー加工では金型製作が不要であることから、少量生産において
コストダウンに貢献できます。
また、90°垂直カット、決められた角度での斜めカット等、
製品に合わせた多種多様な端面切断加工を実現できます。
バリが少なく、品質が安定することは大きなメリットといえるでしょう。
丸パイプと接合できるようにR形状に切り欠く、嵌合構造をとりやすいように
ツメ加工をする、丸パイプを半割にするなど、ご要望に応じた多種多様な
スチール(鉄)パイプ・ステンレスパイプ・アルミパイプの端面切断加工が可能です。
また、レーザー加工では±0.2mmまで精度を狙うことができます。
こちらの加工事例はアルミ材を使用した、
輸送用器具に用いるベースフレームの構成部品です。
フレームの軽量化を目的として、アルミ材を使用しています。
一般的にアルミ材は金型を製作してプレス加工を行うのが一般的です。
しかし、この方法では金型のイニシャルコストがかかるために
小~中ロットの場合、コストアップに繋がります。
そこで当社では、金型が不要なパイプレーザー加工機を使用しています。
アルミは高反射材で、レーザーによる加工は難しいとされていますが、
アルミ材に対しても精度の高いレーザー切断加工を実現しています。
こちらの製品は、鉄の丸パイプに対して、半割加工と斜めカットを同時に施した部材です。
丸パイプの切断はプレス加工が主に用いられますが、この方法では端面にバリが発生し、
他部品との接合時の品質不良や作業時のケガに繋がります。
そこで当社ではパイプレーザー機を用いて加工を行っています。
この方法では、端面の仕上りも滑らかで、板材を曲げた場合と比較しても、
十分な品質で加工コストを抑えることもできます。
鋸を使用するときのような、刃の切断しろも考慮する必要がありません。
こちらの製品は、ソファーの脚部の部品です。
材質にはステンレスのヘアライン材を使用しています。
当社にお問い合わせをいただく前は、板金+溶接加工により製作されていました。
というのも、「(上記写真のような)出っ張っている部分は、板金加工で行うしかない」と
考えられていたからです。結果として、工程数が増え、リードタイムが長くなり、
加工コストもかかっていました。
このような加工品もパイプレーザー加工センター.comでは、
パイプレーザー専用機とパイプ材を用いることで1工程での加工が可能なので、
コストダウンにつながり、お客様にも喜んでいただけました。
今回はパイプの切断加工についてご紹介しました。
パイプレーザー加工センターでは、パイプの切断加工をレーザー加工機で対応しています。
当社では2000年代前半からパイプレーザー加工機の運用実績があり、
国内でも屈指の運用実績を誇ります。また当社は世界No.1パイプレーザー加工機BLM社の
日本代理店も兼ねており、レーザー加工にとどまらず
切断・曲げといった複合機の運用も含め国内での実績が多数ございます。
さらに、社内での一貫対応が可能となっていることから、
必要な形状の切断・曲げ加工はもちろん、パイプ同士の接合における溶接工程を考慮した設計変更提案も行っており、
数多くの加工実績に基づいた品質向上・コストダウン提案を行っています。
パイプ加工にお困りの方は、パイプレーザー加工センター.comまでお問い合わせください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
お気軽にご相談ください! お問い合わせはこちら